頸動脈エコーで動脈硬化の早期発見

動脈硬化とは


血管の壁が硬く変化して弾力性が失われ、壁にコレステロールなどがたまり内腔が狭くなるため血液が流れにくくなる病態です。

 

 

動脈硬化が進行すると


脳や心臓を取り巻く血管がつまりやすくなります。日本人の約3割は、「脳梗塞」や「心筋梗塞」など、動脈硬化が進行して血管がつまる病気で亡くなっています。

 

 

動脈硬化を促進させる危険因子

 

 

動脈硬化の診断には頸動脈エコーが有用です。

頸動脈エコーは、首の表面から超音波をあてて血管の中を観察する検査です。首の血管(頸動脈)は脳や心臓など全身の血管をうつす鏡です。頸動脈の動脈硬化が進行すると、「脳梗塞」や「心筋梗塞」、足の血管がつまり足先が腐ってしまう「閉塞性動脈硬化症」などを生じる危険性が高くなります。
動脈硬化の早期発見のため定期的に頸動脈エコーを受けることをおすすめします。

 

 

動脈硬化は頸動脈の壁の厚さ(IMT:内中膜複合体厚)で評価します。

動脈硬化は、血管の壁が厚くなることから始まります。IMTを測定することで、早期に動脈硬化を診断することが可能で、同時に血管年齢もわかります。


カラードップラーで血管内の血液に色をつけると、動脈硬化病巣(プラーク)の大きさや、血管がどの程度狭くなっているかを知りことができます。

頸動脈エコー検査は痛みもなく、体に害のない検査で、短時間で終わります。