肺年齢について

肺年齢とCOPD
肺年齢」とは、その人の呼吸機能が今どのレベルなのかを知るための、ひとつの目安となるものです。
実際の年齢より肺年齢が高ければ高いほど呼吸機能が衰えていることを意味し、低ければ低いほど呼吸機能は健康ということになります。
「肺年齢」の計り方は、1秒間に吐ける息の量(1秒量)を計測し、標準となる数値と比較することで算出されます。
基準となる1秒量は、性別・年齢・体格などによって異なり、一般的に20歳代をピークに加齢とともに減少するといわれています。

 

検査の流れ

COPD(たばこ病)は世界の死亡原因第4位であり、日本でも推定約540万人がCOPD患者及び予備群であるとされています。その原因は主に喫煙によるもので、「肺の生活習慣病」として近年クローズアップされています。
ところが、呼吸器疾患の初期段階では、咳・痰・息切れなど日常生活において自覚症状のわかりにくい症状のため、治療判断が遅れる場合があります。
そこで、「肺年齢」を使った検査・診断に期待が集まっております。

 

「肺年齢」コンセプト

 

呼吸機能疾患の早期発見に

電子式診断用スパイロメータ『Spiro Sift SP-350COPD』は、結果表示がより理解しやすい「肺年齢」コンセプト と重症度を視覚的に判断できるCOPD重症度ステージ解析を搭載しています。

 

「肺年齢」コンセプト表示+COPD重症度マーカー

 

検査結果に対応して表示されるコメント

評価コメント
詳細コメント
スパイロメトリーによる検査結果
異常なし 肺疾患の可能性は低いです。同性同年代の平均値に比べて数値が良く、今後も定期的な呼吸機能検査を続けて健康を維持してください。 一秒率が70%以上で、
%一秒量が100%以上
境界領域
(現時点では異常なし)
同性同年代の平均値に比べ数値がやや悪く、今後も定期的な呼吸機能検査を続ける必要があります。 一秒率が70%以上で、
%一秒量が80%以上100%未満
肺疾患の疑い
(要精検)
COPDの可能性は低いですが、同性同年代の平均値に比べて数値が悪く、他の肺疾患の疑いがあります。専門医による再検査が必要です。 一秒率が70%以上で、
%一秒量が80%未満
COPDの疑い
(要経過観察/生活改善)
軽症COPDの疑い。現段階で自覚症状がなくても放置すると重症化する恐れがあります。専門医による再検査が必要です。 一秒率が70%未満で、
%一秒量が80%以上
COPDの疑い
(要医療/精検)
中等症以上のCOPDの疑い。専門医による再検査が必須です。適切な治療を早期に行なう事で症状を改善し、疾患の進行を抑制する事ができます。 一秒率が70%未満で、
%一秒量が80%未満